被保険者整理番号は健康保険と厚生年金で違う?調べ方や混同語句
被保険者整理番号は、社会保険の手続きをする際に使う番号です。
健康保険と厚生年金では、番号を求められるケースが異なります。
この記事では、健康保険と厚生年金における被保険者整理番号の説明と、混同しやすい3つの個人番号を紹介します。
【目次】
被保険者整理番号とは
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更新日:2024年5月22日
被保険者整理番号とは
「被保険者整理番号」とは、健康保険・厚生年金に加入している被保険者に割り振られた個人番号のことを指します。
被保険者整理番号は、健康保険・厚生年金で異なることもあれば、同じこともあります。
この章では被保険者整理番号が記載されている場所を解説します。
健康保険の被保険者整理番号は、健康保険証に記載
上記の図(一例)にある通り、被保険者整理番号が記載されている場所は、健康保険証の表面にあります。
保険組合によって若干表記が異なりますが、一般的には氏名の右上にある「番号」の右隣に記載されている数字が、被保険者整理番号です。
なお、左隣の「記号」に記載されている数字は、被保険者整理”記号”と呼ばれる、被保険者が属する適用事務所に振られた番号です。
厚生年金の被保険者整理番号は、被保険者資格取得届に記載
厚生年金資格取得届から、厚生年金の被保険者整理番号を確認できます。
厚生年金資格取得届とは、厚生年金保険の加入を必要とする従業員(被保険者)がいる場合に、会社(事業主)が年金事務所に提出する書類を指します。
混同しやすい番号について
国民保険・厚生年金の被保険者整理番号には、よく混同されやすい番号が存在します。
中でも代表的な「基礎年金番号」「雇用保険の被保険者番号」「マイナンバー」は全て用途目的が異なる番号です。
この章では、これら3種類の個人識別番号を解説します。
基礎年金番号
基礎年金番号は厚生年金に限らず、国民年金、共済組合など、あらゆる公的年金制度で利用される共通の個人識別番号です。
4桁と6桁の数字で構成されています。
年金の個人識別番号はもともと、加入した団体ごとに発行されていました。
しかし、平成9年1月から情報の照会と手続きが煩雑になるという理由で「基礎年金番号」として統一されました。(※)
基礎年金番号は青色の年金手帳や、基礎年金番号通知書、ねんきん定期便から確認できます。
雇用保険における被保険者番号
雇用保険被保険者番号は、雇用保険に加入した被保険者を識別するために割り振られる11桁の番号です。
失業給付金・教育訓練給付金の受取、雇用保険の再加入手続きに使用します。
番号は半永久的に変わりません。
最初に就職した会社がハローワークに取得届けを提出した際に発行される番号を使い続けます。
雇用保険被保険者番号は、離職票(雇用保険被保険者離職票)または雇用保険被保険者証で確認できます。
マイナンバー(個人番号)
マイナンバー(個人番号)は日本国内で住民票を有する全住民に割り振られた12桁の番号です。
番号の漏洩、不正使用の可能性がある場合を除いて、生涯変わりません。
マイナンバーは重要な情報を有しているため、提供するケースは限られています。 たとえば、日本年金機構や保険組合、勤務先、金融機関などです。
マイナンバーは重要な情報を有しているため、提供するケースは限られています。 たとえば、日本年金機構や保険組合、勤務先、金融機関などです。
各番号の桁数と、必要な手続きの一覧表
被保険者整理番号とは、個人を識別するための番号です。
健康保険・厚生年金ともに採番方法は会社によって異なり、桁数も決まっていません。
健康保険の被保険者整理番号は、出産・子育て休暇の取得や、治療費の受取に必要です。
健康保険の被保険者整理番号を求められる手続きは以下の通りです。
健康保険の被保険者整理番号が必要な手続き
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・高額療養費支給の手続き
・傷病手当金の手続き
・海外治療費制度の手続き
・出産育児一時金の手続き
・出産前後や育児休暇の取得手続き
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厚生年金の被保険者整理番号を求められる手続きは以下の通りです。
厚生年金の被保険者整理番号が必要な手続き
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・従業員が入社した際の厚生年金加入の手続き
・被保険者が退職、死亡した際の被保険者資格喪失手続き
・被保険者の氏名や住所が変わった際の変更手続き
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主に厚生年金の加入・脱退、被保険者の情報変更に用いられます。
被保険者整理番号がわからないときの調べ方
前述のとおり、健康保険の被保険者整理番号を調べるには、健康保険証が必要です。
入社順に採番している会社であれば、最後に加入した従業員の健康保険証の番号から、現在の採番数を確認できます。 一方、厚生年金の被保険者整理番号を確認する場合は、前述のとおり会社で保管している厚生年金資格取得届が必要です。
入社手続きにおける被保険者整理番号の割り振り方
被保険者整理番号の割り振り方は会社で異なります。
会社独自の方法で定めた社員番号や、入社順など、決まりはありません。 入社順に採番している場合、割り振った最後の番号を知りたければ、最後に入社した従業員の数字を確認すれば分かります。 また、退職で保険を脱退し、欠番が出ても同じ番号は使えません。 そういった理由も含めて、入社順を採用している会社が多いと考えられます。
まとめ
ご紹介した通り、被保険者整理番号には健康保険と厚生年金で異なるケースがあり、手続きの際に間違える可能性があります。
また、基礎年金番号や、マイナンバーなど、似たような番号は手続きを混乱させる原因の一つです。
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HR-GET編集部
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