労務管理 アウトソーシングか労務管理システム導入か

労務管理は、人事管理とも呼ばれることがありますが、人事管理は従業員個人を管理する仕事であるのに対して、労務管理は従業員の労働環境や条件などを管理する仕事になります。
主なものとしては、雇用契約書の作成、就業基礎の作成、勤怠管理、給与計算、社会保険の手続き、福利厚生に関する事、労働環境や業務改善などがあげられます。
労務管理の業務は以前と比べて格段に増えており複雑さも増しております。理由としては、近年様々な働き方をする人が増えており、人材不足が加速していく中で、新卒採用だけをすれば人材が確保できるという時代はとっくに終わっているからです。
また、働き方改革により、労務管理に関する法律が改正されることにより、労務管理の業務量と複雑さが増す一方なのです。

労務管理のアウトソーシングを検討する
労務管理の業務が増える一方で、人事総務部の人材が増えることがないとなると、人事総務部の負担だけが年々増える事になります。そこで検討するのが労務管理業務のアウトソーシングです。
もちろん、一気に全ての業務をアウトソーシングすることは難しいのですが、人事総務部が負担となっている部分を社労士などの専門家にアウトソーシングすることが可能となります。
主に社労士が対応してくれる仕事としては、社員の入退社手続き、給与計算、社会保険の手続き、就業規則の作成、助成金の申請手続きなどがあげられます。
自社で時間が取られていた作業をプロの社労士にアウトソーシングするだけで、残業が減り(残業代も減る)、ミスも減り、今まで忙しくて手が付けられなかった従業員満足度に力を注ぐことが出来るようになります。
労務管理システムを導入する
労務管理システムとは、従業員の入退社手続き、勤怠管理や給与計算、社会保険手続きなどの労務管理業務を効率化するためのシステムのことです。労働基準法などの法令順守やコンプライアンス強化にも役立ちます。
日本シャルフの労務管理システム「社労法務システム」の魅力
社労法務システムは、「マスター情報」で情報を一元管理ができることが強みです。給与計算、社会保険、電子申請などの業務に反映・連動されるため、効率的に業務が行えます。
給与計算では、必要な項目を自由にカスタマイズができるために、働き方に応じた給与計算も簡単にミスすることなく、出来るようになります。また、社会保険の手続きも、複数の届出をまとめて申請する一括電子申請で効率的に手続きを処理することが出来ます。
このように、労務管理システムを導入することで、さまざまなメリットがあります。
- 従業員に書類ではなく、ウェブ上で答えてもらうだけで簡単に書類の作成ができる。
- 従業員と書類の受け渡しや差戻しなどの手間も省けるようになる。
- 進捗状況はウェブ上でいつでも確認ができるために、対応漏れがなくなる。
- マスター情報を一元管理ができるので、手間とミスが減る。
アウトソーシングかシステム導入か?
労務管理の業務を社労士にアウトソーシングしたらいいのか?それとも労務管理システムを導入して自社で効率化を図った方が良いのかどうかは、会社の規模や状況によって違いますので、どちらが良いのかは一概には言えません。
自社にとって最適な社労士が見つかれば、社労士に依頼してもいいと思いますし、自社に最適な労務管理システムが見つかれば、労務管理システムを導入したらいいと思います。
〈作者紹介〉
代表取締役 青木義郎
〇中小企業経営コンサル 〇開業支援コンサル
人材採用と人材教育の表裏一体の人材戦略に力を入れることで経営戦略を軌道に乗せることを得意としている。