社労士が3号業務で稼ぐには?まずは独占業務から
多くの社労士が需要が高まっている3号業務にも力を入れようと考えている一方、メインの業務は1号業務と2号業務を中心に仕事をしていることが様々な調査結果から読み取ることができます。
理由は簡単で、そもそも社労士になるための試験に3号業務の内容が出ることはありません。試験には、社労士の独占業である1号業務と2号業務しか出題されないため、社労士を目指す受験生は通常3号業務の勉強をすることはしません。
合格して間もない新人社労士、若手社労士にとって3号業務は未知の世界となります。また、企業で働いているサラリーマン社労士にとっても3号業務をすることは少ない為、独立後にもコンサルの受注の仕方が分からないのです。
1号業務や2号業務で稼ぐことは難しいのか?
社労士にとって1号業務と2号業務は独占業務の為、他の仕業がこの分野の仕事を受注することはできません。
普通に考えれば、この部分に強みがあり、稼ぐことが出来そうですが、社労士と言う仕事が近年有名になってきており、年々人気のある職業として増加傾向にある為、競合が多く、仕事の奪い合いになってきています。
また、日本は少子高齢化が進んでいることによって、企業での人材不足が深刻な状況になってきていること、人事労務に関する法改正が頻繁に施行されていることから、1号業務と2号業務ができる専門家が求められているのです。
1号業務と2号業務だけでは差別化は難しいのか?
社労士であれば、誰でも1号業務と2号業務が出来てしまう為に、差別化が難しくなってきているのは確かです。
また、業務に対する報酬もネットで調べれば、ある程度金額が分かってしまうために、この部分で他よりも多くを稼ぐのも難しいと言えます。ただ、前回のコラムでも説明しましたが、「社労士として選ばれる理由」をしっかり対応しておけば、他の社労士よりも仕事が取れるようになれます。
応用の前に基本が大事
どんな仕事でも同じことが言えると思いますが、応用の前にまずは基本をしっかり完璧にすることが大事です。
3号業務はこれからの差別化としては非常に大事な仕事でありますが、まずは基本の1号業務と2号業務を完璧に対応して顧客満足度をあげることが大事になってきます。
3号業務はヒアリングや提案が必要となってくる仕事で、コンサルが出来るようになるまでに経験と時間が必要となってきます。その時間を作る為には、基本の仕事である1号業務と2号業務の作業効率化を進めなければなりません。
社労士として業務効率化を図る専用ソフトとは?
こうした、毎月の基本業務の効率化を図り、自ら時間を作り出すことによって、大切な顧客に対してコンサルをする時間的余裕が生れ、その為の勉強をすることに時間が使えるようになるのです。また、最新のソフトやシステムを導入することによって、顧客側の作業の効率化にもつながる為に、顧客からの信頼も高まります。そうすることによって、3号業務の仕事も受注しやすくなるわけなのです。
社労士の悩みのタネである「一元管理」「業務効率化」「作業工数削減」を解決したいようであれば、こちらをクリックしてみてください。
〈作者紹介〉
代表取締役 青木義郎
〇中小企業経営コンサル 〇開業支援コンサル
人材採用と人材教育の表裏一体の人材戦略に力を入れることで経営戦略を軌道に乗せることを得意としている。