社労士試験、合格した後は何をする?

社労士試験、合格した後は何をする?

 2024年10月2日に社会保険労務士試験の合格発表がありました。

今年の受験申込者数は53,707人でその中から実際に試験を受けた人が約8割で43,174人でした。合格者は2,974人で6.9%(前年6.4%)となりました。

合格者の年代のメインは30代で32.5%になります。次が40代で28.9%、50代が19.2%となります。また、社労士試験合格者の職業としては、6割の人が会社員になります。次に公務員10%、自営業が7%となります。

社会経験を積んだからこそ、社労士として働こうという気持ちが強くなり、働きながら勉強をして試験に合格される方が多いという事になります。

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社労士試験に合格した後は?

難関の社労士試験に合格して、その資格を活かして働きたい!独立開業したい!と言う気持ちが早まるのも分かりますが、すぐに働けるわけではありません。2年以上の実務経験があるかないかでフローが変わってきます。

試験合格までに実務経験が2年以上ない人は、労働社会保険諸法令関係事務指定講習を受講しなくてはなりません。2年以上の実務経験があるひとはこの講習を受ける必要はありません。


その後は、全国社会保険労務士連合会への登録が必要となります。その時に登録区分を選択する必要があります。

開業、勤務、その他の3つから選びます。登録免許税と登録手数料を支払い、都道府県社会保険労務士会の年会費を支払います。この部分は分かりづらいかもしれませんが、自分が働く都道府県社会保険労務士会を通して(受付・審査)、全国社会保険労務士会連合会の震災を受けて登録が完了するという事になります。

全国社会保険労務士連合会に登録すると?

社会保険労務として業務を行うには、全国社会保険労務士連合会への登録が必要となります。登録しないと、社労士の独占業務を行う事はできず、1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科される可能性があります。

社会保険労務として登録するにはもちろんメリットも沢山あります。

社労としての専門業務を請負える上に、社会保険労務士しか参加できない研修を受けることが出来ます。また、そのことによって専門職同士のコミュニティが広がります。以前のコラムでも説明しましたが、仕業という専門職は孤独になりがちで、特に独立開業すると尚更、メンタルをやれることが少なくありません。そんなことにならないためにも、同業者同士のコミュニティや研修は非常に大事なものになってきます。

社労士として、就職・起業が可能となる!

試験合格者の6割が社会人と言う話を先ほどしましたが、受験者の多くが、既に実務経験をしていたり、それに近い立場の総務部や人事部で働いており、社労士業務の必要性を感じている人がほとんどになります。ですので、晴れて社労士としての資格を取得して正式に働けるようになる場合、多くは今現在就職している企業でそのままその資格を活用するというケースが見受けられます。

ただ、その中の何割かは独立開業に向けて動き出す人がいるのも確かです。実務を経験している人ほど、実際の仕事を理解していることと、依頼する側の悩みも理解している為、独立開業してからもスムーズに業務を進めることが期待できます。

登録されている社労士の平均年齢は?

2023年に発表された「社会保険労務士白書」によると、登録している社労士の平均年齢は56.04歳でした。

年齢別にみると、20代0.4%、30代6.7%、40代26%、50代29.7%、60代21.8%、70代11.8%、80代3.2%、90代0.4%でした。平均年齢が56歳ということになりますと、合格者の多くが30代、40代になりますので、かなり若いという事になります。

ただ平均年齢が56歳と聞いて、安心してはいけません。

最近では、どんな業界でもIT化やDX化が進んでおり、仕業である社労士はそれがもっとも進んでいる業界と言っても過言ではありません。50代、60代から自分が社労士業務システムを導入するにしろ、お客様に提案するにしろ、自分が使いこなせなければ、スムーズな仕事をすることはかないません。

今でもパソコンの簡単なソフト(Excelや昔ながらの給与ソフト)を使って業務をこなしている企業も少しはありますが、そのようなお客様には積極的に業務の効率化の提案をするのが社労士としての仕事の一つになります。

社労士の資格を取ったら、社労士業務システムの勉強をしてみることで、社内業務の改善やお客様への業務の効率化につながることも多くあります。

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 〈作者紹介〉

地域ビジネスマーケティングコンサル青空株式会社
代表取締役 青木義郎
〇中小企業経営コンサル 〇開業支援コンサル
人材採用と人材教育の表裏一体の人材戦略に力を入れることで経営戦略を軌道に乗せることを得意としている。

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