社会保険労務士 開業準備に必要なもの⑤商品・サービス作り

社会保険労務士 開業準備に必要なもの⑤商品・サービス作り

社労士試験に合格して、いよいよ独立開業をしようとする前に、急いで失敗するよりも事前にしっかりと準備する必要があります。

開業準備には様々なものがあります。資金的なもの、開業手続き的なもの、事務所や備品的なもの、人脈的なもの、営業・マーケティング的なもの、商品・サービス的なもの、メンタル的なもの、などなど実に多くの準備が必要になります。

これらを初期の段階で完璧に準備することは非常に難しい事ですが、意識しておくことが大事になってきます。

社労法務システム+Esia-Zero(イージア・ゼロ)について

サービスを考える

独立して仕事をとっていくためには、サービス内容と報酬(値段)を決める必要があります。

最初は難しいサービスを考える必要はなく、どこの社労士でも対応している一般的な仕事をサービスとして商品化することが基本となってきます。

まずは基本的な仕事を対応していきながら、世の中のニーズを見極めて新たなサービスを作っていくという流れがスムーズです。

給与計算代行サービス

労働者を守るという観点から、近年では法令改正が以前に比べてたびたびされるようになりました。

また、雇用保険料、社会保険料も変動します。時間外手当、割増賃金などについても、労務管理のプロが対応した方が良く確実でスピーディーに対応できます。

労働保険、社会保険手続き、各保険料の算出、給与計算、住民税、年末調整は連動した作業になってきますので、社労士にまとめて外注した方がはるかに安いコストで済みますので、まずは基本となるサービスとして給与計算代行サービスは対応できるようにしておきましょう。

雇用契約書の作成(従業員の入退社手続き)サービス

従業員の入社・退社に伴う「社会保険」や「雇用保険」などの諸手続きの代行サービスがメインになってきます。

年金事務所やハローワークへの届け出を全て行います。また、社員が入退社する際に必要な契約書の作成や説明内容などを提案するのもサービスの一つとなります。

参考記事:社労法務システム+Esia-Zero(イージア・ゼロ)とは? 給与計算・社会保険手続きを一元管理できる労務システムを詳しく解説!

社会保険手続き代行サービス

上記の従業員の入退社手続きサービスとほぼ同じになりますが、各種保険に対する手続きだけを代行するサービスを単独で作ることもあります。

企業の規模や考え方によって、必要最低限の保険手続きだけを代行すればいい場合もあれば、しっかりと入退社契約を交わす必要がある場合もあるので、このようにサービスに幅を持たせておくのもいいでしょう。

就業規則の作成と変更サービス

常時10人以上の労働者(※)を使用している事業場では、就業規則を作成し、所轄労働基準監督署に届け出る必要があります。また、就業規則を変更した場合においても同様です。(労働基準法第89条、90条)

※時としては10人未満になることはあっても、常態として10人以上の労働者を使用している場合も当てはまります。なお、労働者の中には、パートタイム労働者やアルバイトなども含まれます。

と、労働基準法で決まっているように、企業において、ある一定の労働者がいる場合には、就業規則の作成は必須となっております。例えば、まだ7人~8人程度の企業でも、就業規則の提案をするのは非常に有効です。是非とも、サービスとして対応できるようにしておきましょう。

助成金申請手続き代行サービス

2020年にコロナが流行して依頼、中小企業を支援するための補助金が非常に増えるようになりました。それに伴い、助成金申請手続き代行サービス会社も増加するようになり、社労士もその分野のサービスを始めることも多くなりました。

助成金申請は企業にとってはかなり難しいものであり、また申請が通過した後にも定期的な報告義務があることが多いため、負担が大きく、申請したくとも手を出さない企業が少なくありません。

それらのニーズに対応できるようなサービスがあることは社労士の強みになります。

その他様々なサービスがある

社労士のサービスはかなり幅広く、上記に挙げたサービス以外に様々なものがあります。

例えば、「労務管理相談」「人事制度の作成」「賃金規定の作成」「評価制度の作成」「労使トラブルの解決」「インターン生の受け入れ体制構築支援」「ハラスメント管理」等があり、サービスを作ろうと思えば、いくらでも作ることが出来ます。

ただ、サービスは沢山作れば、仕事が沢山とれるかと言うとそうでもありません。まずは、基本的なサービスに対応できるようにすることからスタートして、徐々に自分の強みを作っていくようにしていきましょう。

 〈作者紹介〉

地域ビジネスマーケティングコンサル青空株式会社
代表取締役 青木義郎
〇中小企業経営コンサル 〇開業支援コンサル
人材採用と人材教育の表裏一体の人材戦略に力を入れることで経営戦略を軌道に乗せることを得意としている。

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