社労士としての働き方―サラリーマン型と独立型とハイブリッド型―
全国社会保険労務士会連合会「社会保険労務士白書」によると、社労士で開業している人は約55%で勤務している人は約37%で残りはその他になります。社労士=独立と言うイメージがあるかもしれませんが、社労士になったからと言って全員が独立開業しているわけではありません。独立していない人も1/3以上もいるのです。それではそれぞれの働き方をみていきましょう!
サラリーマン社労士としての働き方
一般企業で働く場合には、社労士として採用される場合もあれば、社労士の資格があることによって人事部や経理部や総務部として雇われることも少なくありません。給与計算をしたり、社員の入退社手続きをしたり、社員教育を考えたりと、人事に関する全ての事を任せてもらえます。
一般企業の中で働くことにより、人事部や総務部の悩みや課題が見えてくるので、それらを経験することで独立後にも非常に役に立つのです。一般企業以外では、社労士事務所に勤めるという選択肢もあります。社労士事務所とは、開業した社労士が一人では仕事が対応できなくなった時に、自分以外に社労士を雇ってより多くの仕事を対応するようになる事務所の事で、2,3人規模から数十名規模まであります。
独立社労士としての働き方
社労士の資格をとってすぐに独立する人もいれば、サラリーマン社労士を経験してから独立される人もおります。
しかし、その代わりに仕事は自分でとってこなくてはならないというプレッシャーがあります。今まで営業などしたことがない社労士の人がほとんどですから、自分で仕事をとることなどなかなかできないわけなのです。
両方のいい所をとったハイブリッド社労士
社労士として独立したい!でも独立には不安がある!と言う社労士にお勧めなのがハイブリッド社労士です。
一般企業や社労士事務所に働いている時に、少しずつですが営業をして顧客獲得をしていきます。給与の半分を超えたら、サラリーマンを辞めることを考えます。
ただ、勤めていた一般企業や社労士事務所を完全に辞めるのではなく、業務委託として対応できる業務だけ請け負う契約をします。業務委託になって仕事量も調整できることで、報酬は当然給与よりは減りますが、今まで勤めていて慣れている仕事なのでストレスを感じることもなく、仕事に取り組むことが出来ます。
また、コロナ渦になってから、webミーティングが一般化されたことで、社労士自身が働き方改革に対応できるようになり、毎回企業に訪問しなくとも、web会議ができるため、非常に効率よく業務が出来るようになりました。
ハイブリッドと言う働き方は、サラリーマン型と独立型としてのハイブリッドと言う意味がメインになりますが、訪問型と遠隔型という意味のハイブリッドとしても捉えることが出来ます。
〇中小企業経営コンサル 〇開業支援コンサル
人材採用と人材教育の表裏一体の人材戦略に力を入れることで経営戦略を軌道に乗せることを得意としている。