人材不足の時代 社労士は今後どうなるのか?

人材不足の時代 社労士は今後どうなるのか?

日本は1970年に高齢化社会を迎え、1994年には高齢社会へ、そして2007年には超高齢社会になりました。現在では日本の高齢化率は世界でもトップレベルになっております。高齢社会の問題点は様々ありますが、その最たる問題が労働力不足(人材不足)になります。


日本の経済が大きくなるには、各企業の成長が必要となり、企業の成長には人材の確保が必須となります。高齢社会により企業自体も高齢化してきており、社員の平均年齢も当然高くなっていきます。定年により退職者はどんどん増えていきますが、若い人が入ってこない以上会社は事業の縮小を余儀なくされますし、場合によっては企業としての業務を維持することが難しくなることもあります。中には人材不足により会社を倒産せざるを得ないことも起こります。

社労法務システム+Esia-Zero(イージア・ゼロ)について

全国の中小企業が採用コンサルを求めている!

社労士の仕事の基本でもあり中心でもあるのが、1号・2号で社労士独占業務となります。それ以外の仕事が3号と呼ばれている仕事で、企業の人材に関する様々なコンサル業務(人材教育、採用コンサル、働き方改革の提案、待遇の改善コンサル、社員のエンゲージメント向上、社員の離職率の低下など)があり、今や多くの企業に求められている仕事になります。

なぜ、全国の中小企業が採用コンサルを求めるようになったかと言うと、少子高齢化が年々加速することによって、完全なる売り手市場になってしまったからなのです。昔のように、ハローワークに求人を載せておけば、ある一定の応募があったような時代はとっくに終わり、様々な求人媒体を使っても全く応募が来ない時代に突入するようになったのです。

特に人口が少ない地方にはより一層、人材採用が困難になり、ここ数年はコロナの影響も受けて自分たちの力では採用ができないと痛感するようになった企業が続出するようになりました。そのような流れから、全国の中小企業は人材採用に関するプロフェッショナルの力を外部から得たいと思うようになったのです。

社労士と採用コンサルの違い

一般的に言って、社労士に採用コンサルのイメージを重ねている人は決して多くはありません。

確かに、労務士は企業の人材に関する業務全般のプロフェッショナルですが、その業務の多くは給与計算や社会保険に関する手続き、入退社手続きなどがメイン業務になってきます。採用コンサルや人材コンサル、採用戦略、人材戦略など、言葉はいろいろありますが、それらの仕事はコンサル会社の業務というイメージが強く、今までは社労士の仕事という認識をする企業は多くはありませんでした。

しかし、社労士の仕事は時代と共にニーズと共に変わっていきます。仕事は需要があるところに流れていきますので、社労士の仕事も採用コンサルの需要がある今は、3号と呼ばれているコンサル業務も身に着ける必要があるのです。

人材不足だからこそ社労士の仕事がある!

もちろん、3号のコンサル業務の力が必要であっても、1号2号の業務がなくなることはありません。

今や企業の人材難が深刻な事態を迎えている状況なので、社内の総務人事部が自社で労務業務を手に回せなくなっている会社が非常に増えています。つまりは、人材難だからこそ、労務業務を外部に依頼することが多くなってきているのです。今までは社内で対応できた労務業務も高齢化や退職により社内でできなくなると、社労士に仕事依頼が来るようになるのです。

ただ、1号2号業務と言っても幅が非常に広いので、基本的な業務はしっかり確実に対応をしながらも、各企業の課題解決ができるようなスキルが今後必要となっていくでしょう。

〈作者紹介〉
地域ビジネスマーケティングコンサル青空株式会社
代表取締役 青木義郎
〇中小企業経営コンサル 〇開業支援コンサル
人材採用と人材教育の表裏一体の人材戦略に力を入れることで経営戦略を軌道に乗せることを得意としている。

社労法務システム+Esia-Zero資料ダウンロード

記事検索

ページの先頭へ